グローバル化に向けた組織づくり実践セミナー
海外進出を検討する中小企業を対象とした「グローバル化に向けた組織づくり実践セミナー」のワークショップが2026年9月8日、都内で開催された。同セミナーは日本生産性本部が東京都中小企業振興公社の委託を受けて実施しているもので、海外展開につき「課題整理」「進出手法」「組織づくり」の3段階に分け、各段階は進出に成功した中小企業の経営者らを講師とするオンラインセミナー(3回)と対面ワークショップ(1回)で構成され、2027年3月まで全12回にわたって行われている。

花善代表取締役社長の八木橋秀一氏、重光産業代表取締役副社長の重光悦枝氏
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グローバル化に向けた組織づくり 実践セミナー
海外展開の課題整理ワークショップ~パートナー探し・販路・規制の乗り越え方を経営者3名が語る
今回は「課題整理」のワークショップで、これまでオンラインセミナーに登壇してきた、タマノイ酢代表取締役社長の播野貴也氏、老舗駅弁屋・花善代表取締役社長の八木橋秀一氏、ラーメンチェーンを展開する重光産業代表取締役副社長の重光悦枝氏がパネリストとして顔を揃え、17人が参加した。パネリストが進出の経緯や撤退経験などを共有したあと、参加者は個別に自社の課題を洗い出して「パートナー」「販路」「資源」「規制」のカテゴリーに分類。グループ討議を経て、日本生産性本部の井之上拓也主任経営コンサルタントのファシリテーションのもと、ディスカッションが行われた。

多くの参加者が課題として挙げた「パートナーの探し方」について、約50カ国に輸出等の実績がある播野氏は「海外の展示会で飛び込み営業しているうちに、点が線になってくる」と自身のネットワークづくりの経験や、信頼関係構築のためパートナーと互いの会社や工場を何度も行き来したことを紹介。中国などにラーメン店を展開する重光氏は「本当に(自社商品を)広めたいと思ってくれているか。腹を割って話すことが大事」とアドバイスした。
また「規制」について、フランスなどへの進出を経験した八木橋氏は、法令と実際の運用が違う事例を挙げながら「現地に行ってみないとわからない。『日本でパソコンで調べて、専門家に会って』は一番時間の無駄」と実際に現地で見極めることの重要性を強調した。最後に井之上コンサルタントが「失敗を繰り返しながら課題を乗り越えることによって海外の需要をとっていくことができる。(海外展開は)起業することに近い。自分の足で現地に立って一次情報をとっていただくことが高い価値を持つ」と締めくくった。
終了後、参加者からは「なかなか聞けない失敗談など等身大の話が聞けた」「グループで真剣な議論ができた」といった声が出ていた。
生産性新聞2026年10月5日号:「中小企業向け海外進出セミナー」掲載分
登場人物の所属・役職は新聞掲載時のものです。