第6回日本サービス大賞 地方創生大臣賞「ちゅらとく」が語る応募・受賞のメリット

旅行の地産地消で余暇文化を創造

私たちは「旅行の地産地消」サービスを行っている。もともと私たちのグループは2000年に沖縄で創業し、沖縄を訪れる観光客向けに旅行商品のネット予約サービスを提供していた。当時のホテル業界では、台風による大型キャンセルや閑散期の集客が大きな課題であり、それに対応するため、2009年に沖縄県民が沖縄県内を旅行できるサイト「ちゅらとく」を開設した。リゾートホテルを県民価格で宿泊プランなどを提供することで、新しい「余暇文化」を創造できた。
「ちゅらとく」開設後、今では、鹿児島、静岡、長野、山形、大分、沖縄の6つのエリアで旅行の地産地消サイトを展開している。沖縄は直営で運営しているが、それ以外の5エリアに関しては、予約システムを地場企業に貸与して、一緒に運営している。地場企業が主導することで、各地域の課題や魅力に特化した、深度の高い地域活性化を実現している。

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コロナ後に県内旅行を伝承

前畑翔 パムローカルメディア代表取締役

2014年に分社化し、パムローカルメディアを創立した。それ以降、業績は右肩上がりだったが、2023年度に減収減益となった。2020年にコロナ禍があり、同年7月にGoToトラベルが始まってから約3年間にわたって、旅行者に割引や助成金が出ていた。23年6月以降は補助金もなくなり、マイクロツーリズムから海外や遠出にシフトしたことで、私たちのサービスは向かい風になった。23年度の翌24年度を迎えるにあたって、戦略の再構築が急務となり、ここが転換点になった。

私たちの会社では、会社のテーマ「地産地消」の4文字目の「消」という文字を変えて年度別のスローガンを毎年作成している。23年度の減収減益からもう一回仕切り直していこうと、24年度のスローガンは「地産地承」を掲げた。原点に立ち返り、「自分たちが住む地域を旅しよう」というメッセージを積極的に発信し、県内旅行の価値をもう一回継承・伝承していこうという想いを込めて掲げた。

この継承・伝承を代表として体現しないといけないと思い、24年7月に第5回日本サービス大賞に応募した。サービスを構築する私たち、県内を旅行する県民の方々、旅行商品を提供する観光事業者、この3者の「ローカルトライアングル」がもう一度県内旅行に対して熱狂できる何かが欲しいと思っていた。第5回日本サービス大賞の応募は逆風を乗り越える1つのピースだった。

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受賞のポイントとメリット

結果的に「ちゅらとく」で第5回日本サービス大賞の地方創生大臣賞を受賞することができた。受賞のポイントとしては三つあると思う。1つは、県民に対して新しい余暇の過ごし方を提案できた。2つ目は働いている社員が実はサービスの一番のファンであるところを評価していただいた。最後に、沖縄のみならず色々な地域で地産地消を体現していて、地域活性化につなげている点も評価していただいた。
日本サービス大賞受賞後も、「ちゅらとくアプリ」のリリースやランク別のロイヤリティプログラムを開始し、サービス価値向上につなげている。5月には、沖縄県民の方々と沖縄県内の観光事業者の方々を呼んでイベントを開催し、日本サービス大賞の受賞を皆さんで喜んだ。また、6月には大分県で新たなメディアを立ち上げることができた。

第5回日本サービス大賞を受賞したことで、他の受賞企業との縁ができ、連携して新しいプロジェクトも計画している。受賞すればそのようなメリットもある。私たちは日本サービス大賞に本気で向き合って、受賞することで景色が変わったので、ぜひ応募し、受賞を目指していただきたい。

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生産性新聞2026年9月5日号:「第6回日本サービス大賞応募説明会講演要旨」掲載分
登場人物の所属・役職は新聞掲載時のものです。

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